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教えることは習うこと、どちらも何度もくり返えし。生徒さんに教わった事。



これまで、先生とか師範なんて呼ばれたことのない者が、いきなり、そう呼ばれる様になると、
どんな人格者でも勘違いする時があると思う。

他の己書の先生方はどうか分かりませんが、私には確実にそういう時期がありました。
今から思うと、つくづく思った事を口にしなくて良かったと思う。
思っていただけで、口にしなくて本当に良かったと思う。
やっちまってたら、ほとんどの教室で出入り禁止を食らっていた事だろう。

己書師範になって初めて分かったことだが、自分が教えている様で、実はこちらが教えて貰っているということだ。

教えることは習うこと
どちらも何度もくり返し。

まさにその通りだ。

この世の先生、講師と呼ばれる方々全てに共通することだと思う。



己書師範になってから、最初の1年間で来て頂いた生徒さんは10人もいなかった。
ところが2年目から、ある団体さんの女性部サークルにご縁を頂き、一気に30人クラスの教室がどんどん出来はじめた。
道具運び、お題の段取り、教室の設営。
真冬でも汗だく💦になる。

教室の会場も広いので、1時間前から空調のスイッチを入れないと生徒さんが来る頃に幸座を受け易い環境にならない。

教室によって、対応は様々だが、全て自分でやる心構えでやらないとえらいことになる。

特に真夏に1人で準備していると、誰か手伝ってくれないかなぁ〜‼️
なんて愚痴もでる。
だが、思っただけで、生徒さんや主催者の方の前でこぼさなくて良かった。
こぼしていたら、今頃、終わってるだろう。

「己書を一言で言ってみて」と、聞かれると、

「己書とは絵画のように文字を描く書です。誰でも自由に描けます。和気あいあいと楽しくテキトーに描くのがコツです。」
と、答える様にしている。

ところが、このテキトーというのが、曲者だというのを、生徒さんに教わった。



己書の幸座は、1幸座ー1時間半ー2000縁となっている。
2000縁以下で本幸座をすると規則違反だ。
ただし、交通費、場所代などの関係で2000縁以上で幸座をされている先生もいるようだ。
これは特に規則違反にはならない。

1時間半で、2000縁。
決して安くはないと思う。
それでも受講される生徒さんはたくさんいる。
一度考えたことがある。

生徒さんて、そもそも、どんな方なのか⁉️

月1回、決まった曜日、決まった時間に来られる。
はっきり言って、普段から規則正しい生活をされており、真面目で物事の規律はきちんとこなせる方々だろう。
そんな生徒さんに向かって、いきなり「テキトーに描いて下さい。」と言っても、テキトーが分からないのであろう。
むしろ、「言われた通りにそのまま描いて下さい。」と、言ったほうが理解し易いし簡単だと思う。

しかし、この理屈が分かるまで、私はかなりの時間がかかってしまった。

テキトーという事は、「気楽に描いて下さい。」という認識で幸座を進めていたので、ついて来れない生徒さんがでてくるようになった。

えらい勘違いをしていたもんである。

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