飲食店をされている方。

また、

器屋さんをやりたいと、お考えの方。

普通に器屋さんで器を買っていたらコストがかかって大変です。

特に飲食店さんだと、日々の業務中に器の破損は日常茶飯事。
器を買っても買っても、日々、破損を出していれば、元も子もない。

私は、7年程前まで、地元のある高級旅館に勤務していた。
中途採用だったが、接客の仕事の経験もあったので、フロント業務でもやらして貰えるものだと思っていたら、

料理サービス部という部署に配置になった。

仕事内容は、料理を運んだり、洗い場の手伝いをしたりと、
ざっくり言うと、配膳係かな❗️

入社当初は、何で私がこんな仕事する訳‼️
と、思っていたが、中でもいちばん中心になる仕事が、
器の段取りをするというものだった。

それって何⁉️

旅館の料理は、基本、会席料理だ。

食前酒、前菜、椀物、向付、煮物、焼物、箸休め、食事、汁物、香の物、デザート。

ざっとこんなものかな。

これだけでも最低15種類の器がいることになる。

ここに、毎日、500人からの予約が入る。
現場は毎日、戦争だ❗️

500人分の15種類以上の器を段取りする。
それも、料理人が仕事をしやすいように、
「刺身を盛るから向付の器を出してくれ。」
と、言われたら即座に出せる様に。

一見、世の中に、そんな仕事があるの❗️
と、言われるような仕事だが、結構、重要な仕事だ。

そんな仕事を私は１２年程やってきた。

仕事に活かせればと思い、有田、京都、出石、丹波、伊賀などの窯場の見学もして回った。

器屋さんや、陶芸家の方々から、ここには書けないような裏話もいっぱい聞いた。

そんな中、もし、器屋さんをやってみたい。
飲食店などをやっていて、器を安くで手に入れたいという方々がおられたら、
なんとかなりそうな方法が２つあります。



これは、私が現場で見てきた経験なので、結構当てになると思います。

が、上手くいくかどうかは、わかりません😝

まず一つ目は‼️
の前に、ホテル、旅館などで使用している、いわゆる量販型の器という物にもブームがあるらしい。
これは器屋さんから聞いたので、ほぼほぼ間違いない情報かな‼️

服にも靴にもブームがあるように、器にもブームがあるそうです。
それは、ズバリ、７年。

という事は、８年前の器は使用しにくいという事になる。
特に繁盛しているホテルや旅館ほど、器への設備投資のコストは高い。
また、数も多い。

一個、5000円の器が500個あるなんていうもはザラだ。
その内、

器の、第一倉庫、第二倉庫、第三倉庫、第四倉庫までもがいっぱいになり、置く所もなくなって、廊下までも器が進出してくる。

私が以前いた旅館などは、こんな所だ。

廃棄するにもコストがかかるし、なんせ、勿体ない。

こんな所の器の管理者は、誰か、タダでいいから持っていってくんない‼️
なんて嘆いているはずだ。



もし、こういったホテル、旅館などに、
「要らない器、下さい。」
と、平気で言えるくそ度胸のある方は、是非是非是非、試しに行ってみて下さい。
何を言われるか、何が飛んでくるかの保証は私には出来ませんが、上手くいけば、一個5000円とか8000円とかの器がタダで300個とか500個とか手に入ると思えば、駄目で元々と思ってやってみてください。

もうひとつは、直接、窯場さんに買いに行くというものです。

器屋さんから窯場さんに、器の発注がかかると、
例えば、100個の発注があれば、通常、20個か30個くらい余分に作るそうだ。

理由は作成中の窯割れなどの破損や、追加発注への対応だそうです。

ところが、追加発注などかからなければ、その予備の器が、
どんどん山積みになっていくそうだ。

窯場さんの話では、そういう器は少々安くでもいいから、買って貰いたいようだ。
なんせ、置き場所がなくなってくるのだそうだ。

もし、窯場さんを回って器を安く手に入れたい方がおられましたら、器を作る職人さんて、
寡黙で無口なイメージをお持ちの方がおられると思いますが、かなりの高い確率で物凄くよく喋る方が多いです。
早く次に行きたいのに、行かせてもらえないくらい、よく喋る方が多いので、ご注意を🙇‍♂️

それから、器を作品として作っておられる陶芸家の方には、間違っても、
「安く売れ。」なんて、言わない方がよろしいかと思います。
それこそ、何が飛んでくるかわからない😝