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断捨離中に出てきた父親の日記。お金の事しか考えてなかった頃⑨



物置の大きな工場の仕事中。
工場内で寝たものも、ほとんど寝れなかった。
なのに、そんなに眠たくなかった。
一晩中、ひょっとしたらネズミ🐭に食べられたりしないか‼️
という恐怖感と興奮で特に楽しみもないのにテンション高め。

みんな、あんな所でよく寝れるなぁ〜❗️
感心と尊敬である。
いくら、ただで泊まれるといっても、私にはもう無理だ。

という事で、今日は第二候補の梅田のポルノ映画館に行こうと決めた。

仕事が終わって梅田に向かった。
今では考えられないが、ナビオ阪急から東通り商店街に入って行くと直ぐの所に。
歩くと1〜2分かな❗️
雑居ビルの地下にポルノ映画館があり、いつも3本立で800円だったと思う。
映画が目的ではなかったので、ほとんど覚えてないが、朝の5:30までやっていた。
最初はいいが、なんせ、音はうるさい、画面は明るい。
椅子に寝るので、腰も背中も痛い。
それだけなら、まだ、なんとか我慢出来るのだが❗️
ホモのオッちゃん連中がいるのだ。
何年も後から詳しい人に聞いて知ったのだが、そのポルノ映画館はそういう所らしい❗️
そういう所というのは、そういう相手を見つける所という事らしい❗️

しばらくしてウトウトしてきた頃。
席はいっぱい空いているのにわざわざ私の隣に座って来るオッチャンがいた。
特に気にせず寝ようとしていると、そのオッチャンが私の体をさわってくるのである。
最初は気のせいかと思っていたが、どうやらそうではないようだ❗️

ヤバい❗️
逃げた方がよさそうだ❗️
今出るとお金がもったいないが、そんな事言ってる場合ではない❗️
とりあえず逃げるように映画館を飛び出した。

と言っても、夜中の3時である。
始発の電車まで、まだ、2時間以上ある。
これから、どうするわけ⁉️

そこは大阪のど真ん中。
深夜喫茶など、今も昔もいっぱいあった。
だが、その頃の深夜喫茶はちょっと怪しかった。

しかし、安くで寝泊りするというのは大変だ❗️
2つの候補、両方、私には無理だ❗️
というより、お金を貰っても無理だ❗️
深夜喫茶でコーヒーを飲みながら、次はどこで寝泊りしようか⁉️

財布の中の残金を数えていると、1枚の紙切れが出てきた。
よく見ると、勝手に経理係をしてくれていた女の子に貰った紙切れだった。
そういえば、その子のお姉さんがなんかあったら電話☎️しなさい。
みたいな事言ってたなぁ〜❗️
そのお姉さんとは2回程会った。
確か北新地の高級クラブみたいな所で仕事してる方だった。
いかにも。
でしょうね。
みたいな雰囲気のお姉さんだったが、さすがにこんな夜中に電話は出来なかった。

何時間寝たのかもわからないような状態で、とりあえずアルバイト先の工場に行った。

昼休みに、確か売店の所にある公衆電話から、そのお姉さんに電話してみた。
5回ほど呼び出し音が鳴っても出ないので切ろうとした時に受話器があがった。
「もしもし❗️」
「あの、川上です。」
なぜか、申し訳なさそうな声で答えると。
「じゅん君、あなた、今、どこに居るの⁉️ 妹から聞いたけど大変らしいわね⁉️」
「ちゃんと食べてる⁉️ 寝る所はあるの⁉️」
間髪入れずに色々聞かれて、全てを含めた答えを一言で表現した。
「あまり、寝る所がないです‼️」

「ちょっと何言ってるか、ぜんぜんわからないです❗️」
と、サンドイッチマンに突っ込まれそうな返事をした。

「それならうちに来なさい。落ち着くまでしばらくうちに居ればいいから。」
と言われる。

つづく🙇‍♂️

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